この記事をご覧の方は、「縄文杉は見たいけど、初心者でもいけるのかな?」と不安に思っている方だと思います。
「往復10時間って本当?」
「1ヶ月に35日雨が降るって本当?」
安心してください!
登山未経験・超インドア派ですが生きて帰ってこれました!
- 屋久島の概要
- 持ち物
- 宿泊日数
- 当日のスケジュール
- 宿泊場所
- 前日までにすること
- 縄文杉までの行程・ガイド
屋久島の概要
屋久島は「1ヶ月に35日雨が降る」と言われる島です。
つまり、めちゃくちゃ雨続きです。1日中晴れという日の方が珍しいそうです。
「往復10時間かかる」と言われる縄文杉登山ですが、
私は行き4時間半・帰り4時間半の往復9時間かかりました。(休憩含む。6:15~15:15)
帰りは下りなので楽かと思いきや、それまでの疲れがどっときて頻繁に休憩をとっていたので
結果的に行きも帰りも同じ時間がかかりました。
縄文杉を見るには、雨の中9時間歩くと覚悟して挑んでください!
持ち物
登山が好きな方やガイドさんのブログを見ていると
「必需品多っ!!!!」
ってなりませんでしたか?私はめちゃくちゃなりました。
借りるのも面倒だし、買うのも高くつく。荷物が増えるのもイヤ。
そんなにいるかな?となめてかかった私が持って行ったものが以下の「必需品」でした。
実際に行ってみて「持ってきたらよかったかな」と思ったのが以下の「あると便利なもの」です。
- 食糧
- 飲み物
- トレッキングシューズ(レンタル)
- カッパ(レンタル)
- 防水のリュック
- 現金(バス代)
- スマホ(時計・カメラ用)
- 食糧
朝・昼・軽食を用意します。
宿やお弁当屋さんで前日までにお弁当を頼む人がほとんどです。
私は雨の中箸を使うのが嫌だったのと、シンプルにお弁当が高かったので(600~900円×2食)
スーパーで調達することにしました。
前日の夕方に行くと、もう
おにぎりもお弁当も全くありません!
2軒目でなんとかおにぎり2個をゲット。
お弁当を予約しない方は早めにスーパーに行って食糧調達してください!!!!
登山で菓子パンはいりません。汗で塩分が抜けているので、おにぎりが死ぬほどおいしく感じます。
- 飲み物
ひとりあたり水500㎖とアクエリ500㎖を持っていきました。
湧き水を給水できるスポットがあるので、2本で十分でした。
- トレッキングシューズ
- カッパ(レインコート)
この2つは超必要です!!!!!!!!!
正直「スニーカーでよくない?」「カッパなんか100均でいいやろ」と思っていましたが
登山好きの友人に「屋久島なめんな」と言われ、しぶしぶレンタル。
めっちゃいります!!!!!!!絶対に借りてください!!!!!
土砂降りの中歩いても、トレッキングシューズなら中まで浸水しにくい+滑りにくいです。
岩場を歩く時に足を滑らすと本当に危険です。谷底に真っ逆さまです。
まじで。借りて。
レインコートも上下別れているタイプのいいやつを借りてください。
雨が服の中まで入ってくるとそれだけで体力を持っていかれます。
- 防水のリュック
私は防水じゃないリュック、連れは防水リュックで行ったところ
私だけカバンの中身がびしょびしょになりました。
非常用に入れていた諭吉さんがびしょびしょに。最悪。
- 現金(小銭)
バスに乗るのに必要です。1000円札しか両替できないので注意。
最低¥5,000は持っておいた方が安全です。
- スマホ
基本的に一部を除き、電波は通じません。カメラと時計代わりに使います。
その他、タオルと時計も持っていきましたが、雨でびしょぬれになったタオルは重いし、時計は壊れるのが嫌で外していたので特にいらない気がします。
- 折り畳み傘
- 携帯用トイレ
- スマホ防水ケース
- 杖
- 折り畳み傘
帰りのバスに乗る前に濡れたカッパを脱ぐ必要があるので、最寄りのバス停から民宿まで歩くのに傘があると便利です。
- 携帯用トイレ
トイレの数が限られている+水を大量に飲むので、トイレが近い方は用意しておいてもいいかもしれません。
携帯トイレをこっそりできる場所(テント?)が用意されていました。
9時間の登山で私は4回お手洗いに行きました。(誰得)
- スマホ防水ケース
写真を撮りたいけど、雨でスマホが壊れたら嫌だし・・・
と、躊躇してあまり写真が撮れなかったので防水ケースは持って行ったらよかったなと思います。
- 杖
思っている以上に足が疲れます。
「若いし杖なんかいらないでしょ」となめていましたが、登り坂は杖があると格段に楽です。
私はその辺に落ちている丈夫な枝を拾って杖にしていましたが、そんな人は周りに誰もいなかったので
恥ずかしい方は借りることをおすすめします。
↑その辺で調達した杖
宿泊日数
結論から言えば、3泊以上がおすすめです。
お金や時間が許すなら、縄文杉に登ることができる候補日を2日以上用意してください。
理由は、雨でバスが走らない場合があるからです。
屋久島は自然保護の観点から車での乗り入れを禁止しています。
そのため、バスが走らなければ絶対に縄文杉を見ることは出来ません。
こちらが公式のツイッターなのですが、毎日「運行するか否か」「登山者数」を更新してくれています。
こちらを見る限り、割と頻繁にバスが走らないことがあり、縄文杉どころか登山さえ出来ません。
せっかく屋久島まで行ってなにもせず帰らなくてはいけないなんて悲しすぎますよね。
私はあまり調べず2泊3日(登山候補日は2日目のみ)で行きましたが、もう1泊した方が安全だったなと感じました。
登山のスタート地点までは、このようにバス2本を乗り継いでいきます。
朝の4時に1本目のバスに乗ったところ、その時点では2本目のバスが走るかどうか不明で、
運転手さんから「5時に発表される」と教えて頂きました。
え?ここまで来て登れないことあるの?
と、冷や汗をかきました。
その後、ギリギリOKが出たようでなんとか登山口までたどり着くことが出来ましたが
午前中はひどい雷雨で、2日候補日があれば絶対に選ばない天候でした。
なので可能な限り3泊以上をおすすめします。
(ただ、1日で登れた場合、他の日はちょっと暇かも・・・)
当日のスケジュール
時間は私が行った時の実際のスケジュールです。
お泊りの場所や歩く速さによって変わってきますので、参考程度にご覧ください。
↓ バス1本目(料金後払い・小銭必要・¥1,000以下)
一旦バスを降りて、乗り換えます。
ここまでは自家用車やレンタカーで来ることもできます。
チケット売り場に並び、往復のバスのチケット(¥1,400)と任意の協力金(募金みたいなもの、日帰り¥1,000)を支払います。
帰りにもバスチケットを見せる必要があるので、なくさないように気をつけてください。
↓ バス2本目(料金先払い・チケット制)
↓ 徒歩4時間半(前半ウキウキ・途中から疲れてくる)
↓ 徒歩4時間半(虚無・ほぼ無言)
やっとのことで到着。
荒川登山口から屋久杉自然館前行きのバスは、15:00・16:00・17:00に出発するので
その時間に合わせて帰ってくるのがいいかと思います。
(私は調べずに行ったため、変な時間に戻ってきました)
↓ バス(料金先払い・チケット制)
↓ バス(料金後払い・現金)
宿泊場所
屋久島には以下の2つの中心地があります。
- 宮之浦(みやのうら)
- 安房(あんぼう)
私自身は宮之浦に宿泊したのですが、皆さんには安房への宿泊をおすすめします。
ここで、位置関係をご覧いただくとこんな感じになっています。
赤い星が縄文杉、黄色い星が屋久杉自然館です。
どちらに泊まっても屋久杉自然館でバスを乗り換える必要がありますが
宮之浦と安房はバスで40~50分の距離があります。
つまり、縄文杉に行くには安房が圧倒的に近いのです。
宮之浦のいいところ:港が近い・お店が多い
フェリーは宮之浦港に発着します。
港からは歩いて食事処や民宿に行くことができます。
フェリー移動の方におすすめ。
安房のいいところ:縄文杉に近い
縄文杉登山をする皆さんにおすすめ。
ただし宮之浦に比べると飲食店は少ないです。
前日までにすること
- レンタル用品の予約
- 食糧の調達
- バス停・時刻表の確認
縄文杉までの行程・ガイド
縄文杉登山は大きく分けて3つの段階に分けることが出来ます。
【第1段階】
所要時間:2時間
写真のような線路の上をてくてくと歩いていきます。
緩やかな上り坂になっていますが、道も整備されており歩きにくさはありません。
1時間ほど歩いたところにお手洗いがあるので行っておきましょう。
【第2段階】
所要時間:1時間
写真を撮り忘れてしまいましたが、ずっと一本道を進んでいくと分かれ道が出てきます。
左手には大きな吊り橋(渡るとお手洗いがあります)、右手には激坂。
そうです、お手洗いに行ったら激坂を進んでください。
ここからが一番激しいところになります。
最初は急な階段から始まりますが、途中から階段がなくなり、完全に足場が岩場の登山が始まります。
ウィルソン株を少し過ぎるぐらいまでハードモードは続きます。
この時点でもうインドア派のライフは0です。
切り株の中に入ってすぐ右手前でかがむと、写真のようなハート形に見えます。
【第3段階】
所要時間:1時間半
ウィルソン株の前にベンチがいくつかあるので、多くの人がここで休憩していました。
30分程またハードな岩場を登ると、久しぶりに階段が出てきます。
(いわゆるロッククライミング的なものではありません。地面が岩だらけで手すりもないので普通に歩きにくいだけです)
縄文杉までは、ただひたすら長い階段を上り続けます。
これはこれでしんどいです。最後30分はほぼ虚無です。
「いつになったら縄文杉が見れるんだ?」と思いながら無言で歩き続けます。
これがあの縄文杉か!!!!!!!!!
やっとのことで到着。もうへとへとです。
ライフ0の状態で、4時間半かけて元来た道を引き返します。
まとめ
- 宿は安房がおすすめ
- 理想は3泊4日
- 食糧・水・トレッキングシューズ・カッパが必要
- 初心者でも縄文杉は見れる!
往復9時間は正直めちゃくちゃきつかったですが、死ぬまでに行けて本当によかったなと感じています。
迷っている方にはぜひ一度チャレンジしてみてほしいです。(もし無理でも引き返せばOK)
ここまで記事をお読みいただいた皆さんなら、準備はばっちりです!
安心して屋久島に行ってきてください!
登山靴やレインウェアなんかは全部「やまどうぐレンタル屋」で借りたよ~
「そもそも屋久島や縄文杉までどうやって行くの?」という方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました!!!
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