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最近旅館やホテルに泊まると宿泊税や入湯税を払うよう言われること、増えたと思いませんか?

なにそれ?…200円ならまぁいっか。
ちょっと待って!
数百円だと思っていたら、思いがけず高くてびっくりするかも!
大人気観光地、京都ではひとり10,000円なんてことも!
そこで、日本全国の宿泊税と入湯税についてまとめてみました。
「宿泊料にプラスいくらかかるのか?」ひとめで分かる一覧表もあるので、旅行の前にチェックしてみてください。
この記事はこんな方にオススメ!
- 宿泊税・入湯税について知りたい方
- 実際にどの地域への旅行で支払う必要があるのか知りたい方
- 温泉旅行を検討中の方
宿泊税・入湯税とは

ホテルまたは旅館に宿泊した場合にかかる税金です。
都道府県が課税主体のものと、市町村ごとが課税主体のもの、両方の税金がかかる場合があります。
すべての地域で導入されているわけではありません。
2025年12月現在で宿泊税が導入されているのは、以下の都道府県・市町村です。
それ以外の地域に宿泊の際には、宿泊税は要求されません。
なお、北海道全域、+北海道の人気観光都市、岩手県盛岡市、宮城県仙台市、神奈川県湯河原町、長野県、広島県、熊本県熊本市については2026年以降宿泊税が導入されることが決まっています。
温泉がある施設に入浴・宿泊する場合にかかる税金です。
総務省では「1人1日150円を標準とする」と定めており、多くの温泉地で150円徴収されます。
入湯税は温泉によって異なり、¥20~¥500まで幅があります。
宿泊税がかかる都道府県・市町村

以下が宿泊税を導入している都道府県一覧です。(打消し線があるものは現在のところ導入予定なし)
導入予定・検討中の記載がない都道府県についてはすでに宿泊税が導入済みです。
☟クリックすればリンク先に飛べます。
- 【北海道】
- 1. 北海道の宿泊税
- 【東北地方】
- 2. 青森県の宿泊税
3. 秋田県の宿泊税- 4. 岩手県の宿泊税(導入予定)
- 5. 宮城県の宿泊税(導入予定)
- 6. 山形県の宿泊税(検討中)
7. 福島県の宿泊税- 【関東圏】
- 8. 東京都の宿泊税
- 9. 神奈川県の宿泊税(導入予定)
- 10. 栃木県の宿泊税(導入予定)
- 11. 千葉県の宿泊税(検討中)
- 12. 茨城県の宿泊税(検討中)
13. 群馬県の宿泊税14. 埼玉県の宿泊税- 【北陸地方】
- 15. 石川県の宿泊税
- 16. 富山県の宿泊税(検討中)
17. 新潟県の宿泊税18. 福井県の宿泊税- 【甲信越地方】
- 19. 長野県の宿泊税(導入予定)
20. 山梨県の宿泊税- 【東海地方】
- 21. 静岡県の宿泊税
- 22.愛知県の宿泊税
23. 岐阜県の宿泊税24. 三重県の宿泊税- 【関西圏】
- 25. 大阪府の宿泊税
- 26. 京都府の宿泊税
27. 滋賀県の宿泊税28. 奈良県の宿泊税29. 和歌山県の宿泊税30. 兵庫県の宿泊税- 【中部地方】
- 31. 広島県の宿泊税(導入予定)
- 32. 岡山県の宿泊税(検討中)
33. 鳥取県の宿泊税34. 島根県の宿泊税35. 山口県の宿泊税- 【四国地方】
- 36. 香川県の宿泊税(検討中)
37. 徳島県の宿泊税38. 愛媛県の宿泊税39. 高知県の宿泊税- 【九州地方】
- 40. 福岡県の宿泊税
- 41. 長崎県の宿泊税
42. 佐賀県の宿泊税- 43. 熊本県の宿泊税(導入予定)
44. 大分県の宿泊税- 45. 宮崎県の宿泊税(導入予定)
46. 鹿児島県の宿泊税- 47. 沖縄県の宿泊税(検討中)
- 【一覧表】宿泊税がかかる地域の料金まとめ
26年4月より北海道どこの市町村でも宿泊する場合に宿泊税がかかるようになります。
そのため、以下にご紹介する北海道の一部地域については北海道および市町村が課す宿泊税の両方を支払う必要が出てきます。

なお、市町村単位での宿泊税についても、以前から検討されていた地域については同じく2026/4/1~から徴収を開始します。

“くっちゃんちょう”ってどこ?
って方も多いのではないでしょうか?
倶知安町とは、ニセコ町の隣に位置し、羊蹄山(ようていざん)のある町です。
ニセコ町とともに、ニセコリゾートとして国内外を問わず多くの観光客が訪れています。
海外企業が買い取って不動産開発に乗り出したことで、倶知安町字山田は2006年から3年連続住宅の地価上昇率全国1位になりました。
上記金額に加え、北海道の宿泊税が別途かかります。(2026/4/1~)
※修学旅行生・引率の教員は宿泊税、免除。
入湯税は、宿泊¥150 / 日帰り¥70です。
素晴らしい雪質で海外からの旅行客に大人気のニセコ町。
ニセコ町では永年宿泊税の導入が検討されていましたが、2024年末からついに本格導入されました。
そして、2026年11月1日からは一律3%への改正を目指しているとのこと。
観光地の整備・振興にもお金がかかるし、仕方ないですね…。
ニセコ町の宿泊税は、以下の使い道が検討されています。
①地域内交通の充実、②宿泊事業者の地球環境負荷低減を促進・支援、③観光協会組織強化、観光人材育成、観光のデジタル化推進、④景観・環境保全対策
上記金額に加え、北海道の宿泊税が別途かかります。(2026/4/1~)
上記金額に加え、北海道の宿泊税が別途かかります。(2026/4/1~)
北海道旅行といえばまず思い浮かべるであろう札幌。
私も大好きで何度も行っています。
残念ながらというか、当然というべきか、観光客の増加に伴い、宿泊税が導入されることになりました。
2026年4月から導入予定です。

札幌と同じく人気観光地、函館。
夜景や五稜郭がすばらしく美しいです。
函館市の宿泊税と北海道の宿泊税を合わせた金額です。
上記金額に加え、北海道の宿泊税が別途かかります。(2026/4/1~)

上記金額に加え、北海道の宿泊税が別途かかります。(2026/4/1~)
上記金額に加え、北海道の宿泊税が別途かかります。(2026/4/1~)
上記金額に加え、北海道の宿泊税が別途かかります。(2026/4/1~)
青森県では東北初の宿泊税が導入されました。
盛岡冷麺でおなじみ盛岡市。
2026年10月から宿泊税の導入が決定しました。
宮城県では、県単位と仙台市でので宿泊税の導入が決定しました。
以前、宿泊税が導入されそうになったことがあるのですが、コロナの影響で宿泊事業者の負担が大きいとしていったん議論は白紙に戻されました。
そして、再議論の上、2026年1月から改めて宿泊税が導入されることになりました。
仙台市にホテルを取った場合、追加で仙台市への宿泊税がかかります。
入湯税は宿泊¥150 / 日帰り¥70です。(仙台市)
まだ素案段階ですが、山形市でも宿泊税の導入が検討されています。
世界中から観光に訪れる東京都では、全域で宿泊税が導入されています。
ただし、食事料金などを含まない、素泊まりの料金が1泊1万円を超えない場合は課税されません。
つまり「いい旅館やホテルに泊まったら払わないといけない」ということです。
しかし、国内外問わず観光客の急増に伴い、東京都の宿泊税の見直しが進められています。
2027年中をめどに、一律3%への引き上げが素案として提出されています。
入湯税は¥150です。
参考:001033235.pdf(総務省)
千葉なのに「東京ディズニーランド」があるでおなじみ千葉県。
千葉県での宿泊税に加え、観光客の多い市の浦安市・南房総市・千葉市・成田市で上乗せで宿泊税の導入が検討されています。
以下の市に宿泊する場合、県・市の両方の宿泊税が課されます。
入湯税は¥150です。
※ただし、税額2,000円を上限とする。
食の魅力に加え、21世紀美術館や兼六園といった文化的な魅力にも触れることができる、観光都市・金沢でも宿泊税が導入されています。
こちらでは、宿泊料金が安くても¥200は必ず課税されることになっています。
宿泊税がかかる下限が2万円から5,000円に引き下げられました。(2024.10.1~ )
入湯税は、宿泊¥150 / 日帰り¥100です。
つまり、金沢市の温泉がある旅館に宿泊した場合、1人当たり最低¥350を追加で支払う必要があります。
適度なしんどさですばらしき絶景が拝める「立山」がある立山町にて、宿泊税の検討が始まっています。
現在のところまだ税率は決まっていません。
※ただし、開始3年間は一律200円。
関東近郊から行きやすい温泉地!
観光客に大人気の熱海市でも2025年から宿泊税が導入されました。
花火大会などのイベント開催やフリーWi-Fiの整備が宿泊税の使い道です。
※小学生以下、修学旅行は対象外
焼き物の街として有名な常滑市でも2025年から宿泊税が導入されました。
集められた宿泊税は、旅行者の環境整備、国内外へのプロモーションに使用されます。
食と笑いの街・大阪では、宿泊料金が7千円を超える場合に宿泊税が徴収されます。
宿泊料金に応じて段階的に上がっていくのは、観光客のお財布事情に考慮してくれている感じがしますね。
大阪府の宿泊税は2025/9/1~改正されました。参考までに8月までは上記表上から0, 100, 200, 300円でした。
入湯税は¥150です。
日本だけでなく、世界中の人を魅了する古都・京都。
府単位ではなく、京都“市”で宿泊税を導入しています。
といっても、京都市とそのほかの市では、観光名所やホテルの数が桁違いなので、京都府に旅行に行かれた際には京都市に宿泊される方が大半ではないでしょうか。
京都市では、宿泊料金に関わらず必ず宿泊税がかかります。
そして、インバウンドの増加に伴い宿泊税の改正が検討されています。
宿泊料金10万円以上(食事代、消費税を含まず)になると、宿泊税だけでなんと¥10,000!!!

えええええ?!税金1万円?!
知らずに行くと、ホテルでびっくりすることになるかもしれません。
にしても高すぎやろ…。
消費税と合わせたら税金2万円、、、?
※修学旅行生は宿泊税免除。
入湯税は、宿泊¥150 / 日帰り¥100です。
四国地方ではまだ未導入の宿泊税。
香川県の琴平町・土庄町・小豆島町で宿泊税の導入が検討されています。
税額についてはまだ決定していません。
入湯税は¥150です。
観光名所、歴史、グルメ何でもそろう広島県。
広島県でも宿泊税の導入が確定しました。
個人的にも大好きで何度も行っている県です。
広島で食べる生ガキは最高なので宿泊税導入されても行きます!
入湯税は¥150です。
美観地区の景観が近年ますます人気になっている岡山県。
美観地区のある倉敷市、中心地の岡山市で宿泊税が検討されています。
現在のところ税率は未確定です。
入湯税は¥150です。
福岡県は、県と市の両方で宿泊税を徴収しています。(福岡市・北九州市のみ)
「二重課税では?」と言われていますが、表を見ると分かる通り、どの市で宿泊しても¥200もしくは¥500です。
県が徴収するか、市が徴収するかの違いですね。
ただし、公式のHPでは「市町村が宿泊税を新たに課す場合、県税の税率は、宿泊者1人1泊につき100円となります。」と明記されています。
そのため、今後他の市町村が新たに¥100を超える宿泊税を課した場合、¥200より高くなることもあり得ます。
入湯税は、宿泊・日帰り共に¥50です。
楽天トラベル県単位ではなく、市単位で宿泊税の導入が予定されています。
熊本市は熊本城で有名です。
県単位ではなく、市単位で宿泊税の導入が予定されています。
宮崎市も熊本市と全く同じ日付・税額でスタート予定です。
宮崎市は青島神社が有名です。
長崎県は長崎市のみで宿泊税が導入されています。
沖縄県では現在宿泊税はありませんが、2026年後半をめどに導入が検討されています。
※ただし、税額2,000円を上限とする。
入湯税は1人1日150円です。
【一覧表】宿泊税がかかる地域の料金まとめ
今のところ宿泊税が導入されている地域の宿泊税をまとめてみました。
2025年12月現在の税率・税金金額で表示しています。
導入予定・検討中・改正予定のものは上記詳細にてご確認ください。

旅行の前に確認してみてね~
入湯税(超過課税)がかかる都道府県・市町村

2018年(平成30年)度の時点で、入湯税は全国992市町村(東京都区部は1市町村として計数)に導入されています。
そのうち91.3%が標準税率の150円で、最低20円~最高500円に設定されています。
つまり、多くの温泉地で入湯税を払う必要があり、たいていの場合大人1人あたり150円です。
ただし、これは標準税率(大人・宿泊)であり、日帰り利用や12歳未満のお子様、修学旅行生、療養目的の方、ユースホテル利用者、1,000円以下の入浴施設など、自治体によっては減免されることがあります。
総務省で入湯税の税率は「1人1日150円を標準とする」と定められています。
標準税率150円を超える入湯税を課すことを「超過課税」と言います。
調べたところ、超過課税を導入している自治体は以下の5つの温泉地でした。
他にもありましたら随時追加していきますので、教えて頂けると幸いです。
ほかの温泉地では、最高でも大人1人1泊¥150だと覚えておけば安心ですね!
- 北海道釧路市・阿寒湖温泉
入湯税:300円(日帰りは90円)
2025年4月から250円☞300円に引き上げられました。
- 北海道登別市・登別温泉
入湯税:300円
令和2年4月1日から¥150から¥300に値上げされました。
- 北海道釧路市・釧路温泉
入湯税:300円
令和2年4月1日から¥150から¥300に値上げされました。
- 三重県桑名市・長島温泉(の一部)
入湯税:¥210
ナガシマスパーランドやななばなの里で有名な桑名市にある温泉地です。
市町村の公式HPに入湯税の記載が見当たらなかったのですが、一部の宿泊施設のHPでは¥210とされていました。
個々の施設によって料金が違うのかもしれません。
- 大阪府箕面市・箕面温泉
入湯税:¥200
- 岡山県美作市・湯郷温泉
入湯税:¥200
- 大分県別府市・別府温泉
入湯税:¥50~¥500
別府温泉では、宿泊料金+食事料金に連動する形で、入湯税が課税されます。
東京都などの宿泊税では食事代を除いた素泊まりの料金で計算されていましたが、別府市の入湯税は食事代も込みなのでご注意を!
入湯税なんて知らずに「いいところ泊まろう」っていつもより高い旅館に泊まったら、入湯税だけで2人500円とられてしまいます。お気を付けください~!
長期滞在(7泊8日以上)の場合は上記表の半額に減免されます。
※短期滞在者(日帰り~6泊7日)の場合の入湯税です。長期滞在者(7泊8日~)の場合は上記の半額の料金です。(1泊目から適用)
【一覧表】全国の有名温泉地の入湯税まとめ
温泉地ランキングで上位になる有名温泉地の入湯税をまとめてみました!
温泉地の「〇〇温泉」というところをクリックすると、各市町村の入湯税が記載されているHPにアクセスできます。
「もっと詳しく知りたい!」という方はご利用ください。
最後に
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
この記事を読んで

宿泊税・入湯税ってなに?いくらかかるの?
という疑問の解決につながれば幸いです。
今度旅行に行く際は、宿泊料金以外にかかる税金まで考えて予算を立てられるといいですね◎
それでは、またね👐
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