瀬戸内海に浮かぶ猫島、“青島“に行ったことはありますか?
岩合光昭さんの写真集で取り上げられ、世界的に「猫の楽園」として有名になった青島。
夏目漱石の『坊ちゃん』に登場することでも知られています。
一方で、増える猫の数と逆に減り続ける島の人口。
猫ちゃんの未来も考えて、2018年に全猫にTNR(不妊手術)を実施しました。
現在はどうなっているのでしょうか?
2022年のGWに訪れた体験談を書きたいと思います。
島にはどうやって行くの?船?
もちろんアクセス方法・持ち物・ルールも全部載せているのでこの記事で準備はバッチリ◎
記事を読んだら次の休みには青島に行きたくなるかも!?
☟TNRについて知りたい方はこちら。実施されている団体様のHPです。
青島の概要
- 名前:青島
- 住所:〒799-3470 愛媛県大洲氏長浜町青島
- 最寄り駅:伊予長浜駅(徒歩2分)→定期船35分
- 出会った猫の数:30~40匹
あれ?猫の数ってそれぐらいなの?
立ち入り禁止の部分も多くあるので、そこに猫ちゃんが居るとしても100匹もいないのでは?
という印象でした。
2018年に一斉TNRをしたということもあり、子猫の姿はありませんでした。
どんどん猫の数が減っていく中で、「猫の楽園」もいつかなくなってしまうのでしょう。
今のうちに多くの猫ちゃんが幸せそうに暮らす様子を見られてよかったなと実感しています。
現在、島に住まれている島民の方は4名だと言われています。
(私が行った際には3名の方にお会いしました。)
一方で、猫の数は最盛期には200匹を超えたと言います。
猫は一回の出産で4~8匹の子猫を生むので、放っておくと増える一方。
島民の方もご高齢になり、将来のことも考えて、一斉TNRを実施されたようです。
人に餌をもらって生きてきた猫たちは、人がいなくなっては生きていけません。
島民の中や島外からも「猫がかわいそう」という意見もあったようですが、
個人的な意見としては、一斉TNRを実施して不幸な猫ちゃんを増やさないというのは
本当に猫を愛しているからこその決断だったように思います。
青島への行き方
青島にはフェリー(定期船あおしま)で向かいます。
伊予長浜駅から徒歩10分ほど歩いた場所にある長浜港で待ちます。(Google Mapで長浜港と調べると出てくる場所です。)
フェリーの前には待合所もあるので、近くまで行くと分かると思います。
乗船券は、乗船後に船の中で購入するので現金だけ持っていれば大丈夫です。
- 定期船:あおしま
- 所要時間:約35分
- 定員:34名
- 最寄り駅:伊予長浜駅
- 駐車場:あり(長浜港定期船駐車場・無料)
猫ちゃんの後ろに映っているのが定期船「あおしま」です。
フェリーが着いた瞬間、3匹ほどの猫ちゃんが出迎えてくれました。
- 行き
長浜港 | 青島港 | |
行き1便 | 8:00発 | 8:35着 |
行き2便 | 14:30発 | 15:05着 |
青島に行くフェリー(定期船)は毎日2便運航しています。
ただし、2便に乗れるのは1便で乗った観光客の数を差し引いた人数です。
これは帰りの便が1便しかないので、「帰るのに船がなくて帰れない!」と島に取り残される人が出ないようにするためです。(島には宿泊施設も飲食店もないので泊まれません。)
すなわち、定員34名に対して、1便で30名乗船したとすると
2便で乗れるのは 「34 – 30 = 4 名」ということになります。
えっ、そんなことあるの?
そのため、絶対に青島に行きたい場合は1便に乗船するのが安心です。
猫に会うためにせっかく愛媛県まで行ったのに島にも行けないなんて悲しすぎますよね・・・。
ちなみに私が訪れた2022年のGW(中日の平日)では、1便で15名ほど、2便で10名ほど訪れていました。
観光客以外にも島の人や島の人の親族らしき方々が乗っていたので、1便はほぼ満席でした。
- 帰り
青島港 | 長浜港 | |
帰り | 16:15発 | 16:50着 |
帰りは運行便が1つしかないのでご注意を!
15時ぐらいから船着き場で並び始めていたので、座りたい方は早めに猫ちゃんと遊ぶのを切り上げて並ぶのがいいかもしれません。
片道 | 往復 | |
大人(12歳以上) | ¥700 | ¥1,400 |
小人(6歳以上) | ¥350 | ¥700 |
行きの便に乗船のタイミングで往復分の料金を支払います。
使えるのは現金だけなのでご注意を!
☟大洲市の公式HPもご参照ください。
当日の持ち物
- お昼ご飯、飲み物
- お菓子(けっこう暇なのであるといいかも)
- ウェットティッシュ(猫を触ってから飲食する前に拭くのが衛生的に◎)
- ビニール袋(ゴミを持ち帰る用)
- 猫のおやつ(既定の場所でえさをあげることが出来ます)
- モバイルバッテリー(充電できる場所はないので持っていくのが安心)
- 晴雨兼用の傘(日陰や雨宿りできるところは少ないので念のため持って行った方が◎)
猫のおやつに関しては、カリカリでもウェットタイプでも喜んで食べてくれますが、中でもちゅーると懐石が特に人気でした!
島内でのルール
猫ちゃんにエサをあげられる場所は決められています。
蒔きエサをすると、残ったエサでハエが発生したり、悪臭の原因にもなったりするので、必ず指定の場所で必要以上にあげすぎないように気を付けてください。
青島の中で行動できる範囲は限られています。
上の地図でいうと、現在地・定期船待合所から青島神社の間が主に行動できる範囲です。
思った以上に範囲が狭く、人によっては時間をつぶすのが難しいかもしれません。
また、島民の方が住むエリアには立ち入り禁止のコーンが立てられています。
あくまで島の人の生活圏にお邪魔しているという意識を忘れず、住居エリアには立ち入らないようにお願いします。(私が行った際にはなんとなくウェルカムじゃない雰囲気を感じました…。)
待合所の中にお手洗いがあり、自由に使用することが出来ます。
ただ、離島なので水は貴重な資源です。無駄使いは避けてください。
海岸に降りると、猫のおやつのゴミや空きペットボトルが捨てられていてとても悲しくなりました。
青島の周囲の海は透明度が高く、非常に綺麗です。
観光客がマナーを守って美しい海を保ち続けてほしいと思います。
島にお邪魔しているという前提を忘れずに!
まとめ
かわいい猫ちゃんに囲まれて、いっぱい餌をあげれて大満足の1日でした。
その一方で、子猫がいなかったり、ゴミが捨てられていたり、考えさせられる場面に出会うことも。
かわいい猫を愛でてるだけでいいのか?
青島を訪れる際は、島の人の生活圏にお邪魔しているという自覚を忘れず、島ののどかな雰囲気と猫ちゃんに癒されてきてください!